私は写真を撮る事も好きで一眼レフを使用し、ゲッティイメージズやアドビストックなどのマイクロストックにも登録し販売をしています。
ここ数年は釣れた場合も早くリリースしてあげたい気持ちが強く、よっぽど記念になる魚やキープする以外は撮らずに終わってしまう事が多かったりもします。
ただ、撮るのであればカッコよく綺麗に撮ってあげたい!
今の時代はスマートフォンで撮る方が大半かと思いますが、私はコンデジを使って撮っています。少しでも参考になれば幸いです。
使っているカメラ
一眼レフはニコンがメイン、ミラーレス、コンデジはソニーを使っています。
今となっては何世代も前のモデルになりますが、ソニーのRX100 M3を使っています。
高額な部類のコンデジになってしまいますが、センサーサイズも1インチと大きいので夜釣り以外に風景など、とても綺麗に撮る事ができます。
レンズもF1.8-2.8と明るいので、暗い場所にも強く、背景をぼかした写真も撮りやすい。そして、収納式のファインダーも付いているので真夏の海のドピーカンでも映像の確認がしやすく、日常生活においても撮るのが楽しくなるカメラです。
夜釣りで苦労するピント合わせ
コントロールリングを活用する
夜釣りにおいて写真を撮る場合、最大の難所は暗い為にAF(オートフォーカス)が迷いやすく、ピントが合わせにくい点だと思います。
その点、RXではレンズ付け根に付いているコントロールリングに好みの設定を割り当てる事が出来るので、一眼レフのレンズのようにフォーカスを簡単に微調整できるのが最大のメリットです。
他社カメラにも同じような機能があるカメラもあるとは思いますが、ソニー以外所有しておらず、分かりません。ご了承ください。
ソニーのRXのような高額なカメラは買えないよって言う場合ですが、同じくサイバーショットの高倍率ズームモデルにあるHX-99と言う機種にもコントロールリングが付いているので、同じようなセッティングを組む事ができます。
ピント確認の補助機能
作品や人それぞれだとは思いますが、通常であれば、生き物は目にピントを合わせるのが一般的です。ソニーの優秀な機能として、ピントが合った部分が強調されるピーキング機能と言うものがあります。
簡単に言うと、ピントが合っている部分が色付けされるのでどの部分に今ピントが来ているのかが一目瞭然となります。これと上記、マニュアルフォーカスを併用すると夜の暗闇でも、思った部分へピントを合わせやすくなります。
上の写真はルアーではなく、パッケージ部分にピントが来ていることになります。
光源を使いこなす
内蔵ストロボのみでOK
スマートフォンなどで綺麗に撮る方法として外付けライトやリングライトを使用するなど書いてある事が多いですが、コンデジでは工夫をすれば内蔵ストロボのみで十分、綺麗に撮る事が可能です。
せっかく、手軽にスマートフォンで撮りたいのに補助ライトを別途用意し持っていくのであれば、小さな内蔵ストロボ付きのコンデジ1個の方がスマートかなと私は思います。
ただ、少し微調整が必要でカメラによっては広角側でストロボ発光するとカメラレンズ部分や自分の影が映り込んでしまう場合があります。それが無くなる所まで望遠側へズームすると手前の影がなくなり、綺麗に写るようになります。
ヘッドライトの光を上手く使う
上記2つの機能を使ったとしても、暗闇でピントを合わせるのは難しく、やはりヘッドライトなどのライトを照らす方が楽なのは当然です。
まだ、最初の頃は通常のヘッドライトでピントを合わせていましたが、ピントを合わせ終わり、シャッターを押してみるものの、ライトを消さないとヘッドライトの光が強すぎて、不自然になってしまう事が多く、一発で思ったように綺麗な写真を撮る事が出来ませんでした。
測光方法によっては露出がずれるからです。
今のヘッドライトは明るいものが多いので、被写体が自分の近くにあると影が映り込んでしまいやすくなり、ライトの光も強調されてしまいます。
これを解消するためには、やはり望遠側へズームするのですが、影が消えても、このように中心だけ明るく写ってしまう、ありがちな夜釣りの写真になってしまいます。
中心の光が当たらないようにライトの周辺部だけを使うために光を上の方へ向けると綺麗に撮る事は可能ですが、周りに釣り人がいる場合、迷惑をかける恐れがあるので私的は無しです。
赤色LEDを使う
使っているヘッドライトはゼクサスで通常の白色LED、電球色、赤色の3つを使う事が出来るモデルです。
ルアーチェンジやノットを組み直す場合は目に負担の少ない電球色を使いますが、赤色LEDだけは
『これ使う時が来るのか?』
と、購入時は自分自身でも曖昧でした。赤色は魚などには見えない色とされていますが、たまたま、ピントを合わせている時に使ってみた所、まさに求めていた物でした。
赤色の光で十分、ピント合わせが出来る上、赤色LEDを点灯したまま、内蔵ストロボを使いシャターを切っても、ヘッドライトのような補助ライトを付けていない時と同様に自然に写るのです。
上の写真は自分の影がばっちり写っていますが、シャッターを切ると下の写真のように無くなります。
これでヘッドライトの光をあちこちへ向けることもなく、周りへ迷惑をかけなくてすみます。
設定を保存し、いつでもワンタッチ
そこでカメラのメモリー機能に自宅などで自分の設定を作っておいて、保存しておけばOKです。あとは釣り場ではワンタッチで呼び出してシャッターを切るだけです。
ピントもある程度、決まっているので釣れたら赤色LEDを点灯させて、カメラを前後させながらピーキング機能が光ったらシャッターを押しているだけです。最初は大変かもしれませんが、ここ数年は設定を変える事なく、ささっと撮っています。
M3であれば、価格が下がってきているので購入しやすいかと思います。
2020年12月現在、最新ですとM7となっています。M3と焦点距離、F値などレンズの違いはあるのですが、ほぼ同じ事が出来るかとは思います。私的には望遠よりも標準レンズに明るいレンズが好みなので現状、M3で十分です。
私が使っているソニーのカメラでなくても、マニュアルフォーカスに対応している機種はたくさんあるので方法は少し異なっても同じように撮る事は可能です。
作例
スマートフォン派の方が大半を占めると思うので参考にならないかもしれませんが、こんな感じで撮っています。