ゼナック インクルード INQLUDE IS82-M4 – SQUID IMPACT – を購入 インプレッション

  ゼナックの梱包ダンボール

長年、ゼナックのロッドを愛用し、現在では色々なジャンルのものを20本以上所有しています。

しかし、独創を感じるロッドが無くなってしまった昨今は私に刺さるロッドが無く、購入していませんでした。 今回は久々にゼナックのロッドを追加です。

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ゼナック ミュートス

ゼナック インクルード

突如として発表されたのがインクルード。

ミッドショアとの事で最初に発表されたモデルはスペック的にもアカメロッドのようなソップモッドのような、ミュートスよりも気持ちパワーを下げた?プレジールアンサーよりも強い?的で個人的には中途半端な位置付けのロッドを出してきたなといった印象でした。

そんな感じでしたので、それほど興味を持つこともなく月日が経ち、しばらくした頃、インクルードのシリーズとして待望のエギングモデルが追加されました。歴史あるゼナックのエギングロッドはガホウジンで終わってしまうのかと寂しい気持ちでしたので嬉しく思います。

インクルードとしてプレジールアンサーのJAW BREAKERの後継のようなモデル、エギングモデルが追加され、次はライトゲームのアストラの後継も出て欲しいところです。

エギングモデル

現在発売されているエギングの2モデルについてのみ記載します。2モデルとも私の愛用でもあるガホウジンと同じくゼナックが誇るパラボリックアクションのロッドです。

INQLUDE IS83-M3 – SQUID SQUAD

Length: 8’3″ / Egi:2.5~3.5 (Lure: 6~24g) / Line: PE0.4~1.5

ゼナックの説明の通り、オールシーズン、オールラウンドモデルです。スペック的にガホウジンの86パラボリックに近いモデルでしょうか?

ルアーウエイトの下限が10gから6gに下がり、86パラボリックはエギが4号までの表記でしたので気持ちライト寄りになったのかな?私はガホウジンの92パラボリックも所有しており、86パラボリックのロングレングスモデルの立ち位置でスペックも同等ですが、想像しているよりもかなり、柔らかいロッドです。

INQLUDE IS82-M4 – SQUID IMPACT

Length:8’2” / Egi: 3~4 (Lure: 10~28g) / Line: PE0.6-2

スペックやゼナックの説明を見ると私の愛用ロッドの80パラボリックに近いモデルです。80パラボリックよりも僅かにレングスが長くなりました。

ガホウジン

ガホウジン 92パラボリック

私は80パラボリックと92パラボリックを所有しております。もちろん、メインロッドはガホウジンなのですが、2019年に突然の生産終了、そして月日が経ち後継ロッドの話も無く、もう、ゼナックはエギングから本当に撤退してしまったのかと残念な気持ちではありました。

ただ、ガホウジンはテーパーだけでも4種類あり、さらにレングスごとに4モデルくらいありましたので色々と大変だったのかなとは思います。今回、現状ではパラボリックのみという事でやはり、パラボリックテーパーがユーザーもゼナック自身も求めているという事なのかもしれません。

ちなみに80パラボリックは振っただけでは硬く感じるのですが、水平引きで100gサイズのアタリも明確に分かりますし、イカをかけると小さいサイズでも意外とロッドは絞り込まれ、楽しく気持ち良いロッドなのです。

サーフで波が高いとちょっとレングス的に辛く感じますが、4号も気持ちよく振り抜けられ、総合して安心感があり、軽快で使いやすいロッドです。

購入したのはIS82-M4

現状、特にガホウジンで不満もないので発表当初は購入するつもりはありませんでした。

しばらくして継ぎやガイド、リールシートの変更点にどれくらい違いがあるのか興味が出てきたので購入を決意。ガホウジンの80パラボリックを所有しているので、スペックが異なるIS83-M3にしようかなと思っていました。

しかし、私は3.5号以上のエギしか使用しませんし、季節に関係なく4号やディープタイプを多用するので80パラボリックの振り抜けの良さ、取り回し、使いやすさを身に沁みる事が多く、その後継に近いであろうIS82-M4を購入することにしました。

80パラボリックは使用感が体に染み付いていますし、同等のスペックでどこまで進化したのか気になったというのも理由の一つです。(写真の保証番号や品質ステッカーは修正済)

RG10

ゼナック RG10ガイド

インクルードになり、見た目で分かる大きな変更点といえば、ガイドやリールシートが挙げられると思います。

バッドガイドのRGガイドは従来のRGガイドからさらに高足となり、径も大きくなりました。ティップ側もガホウジンはLDBガイドでしたが、インクルードでは全てKガイドに変更され、今までよりも若干太いラインシステムが使えるようになっています。

ゼナック RGガイド新旧

そして、バッドガイドから数えて2番目のガイドもオリジナルRGガイドではなく、市販のKガイドに変更されました。

従来のRGガイドとの比較

ゼナック RG10ガイド比較

これまではRG7でしたが、今回はさらに高足となったRG10です。

7から10の差が意外とあり、形状も若干、変わって取り付けも逆に変更されています。高さはもちろん、径も大きくなっている事が分かると思います。

RGガイドについては人それぞれ、賛否両論があるので否定も肯定もしませんが使った人だけに分かる良さがあります。唯一、夜間にラインを通すのが辛いくらいで私的には特にデメリットは感じません。

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22ステラ C3000MHG

ヘキサゴン

ヘキサゴングリップ

ミュートス ヘキサゴングリップ

以前からミュートスにはヘキサゴングリップが採用されており、握りやすくロッド操作がぶれないのでとても使いやすい事は実感していました。

その経験と技術が自社開発のリールシートとなり、最新のミュートスやトビゾーなどのロッドに採用されておりましたが、個人的にはそこまで興味関心はなかったのが本音でした。

今日までは…。

ダブルナット

ミュートス ダブルナット

ゼナックは昔のアストラにすら採用されているくらいダブルナットを重要パーツだと思っていたのに自社開発であるヘキサゴンリールシートにはなぜか採用されていない。そして、近所の大手釣具手にすら、しれっと置いてある評価の高いリールストップラバー。

シングルナットでも緩まず、さらに手が痛くならないうえにフィットする。この2つの製品の特徴を融合させたヘキサゴンリールシート。逆に興味が湧いてしまいました。

ヘキサゴンリールシート

インクルード ヘキサゴンリールシート

これは凄い

グリップだけではなく、リールシートがヘキサゴン形状になるとこんなにも手にフィットするとは恐れ入りました。以前から言っている通り、ゼナックは実際に触ったり、使ってみないと良さや凄さが分かりにくく伝わりにくい。

ヘキサゴンリールシートを握る

親指と人差し指の部分が平面となるので無理な力を入れる事なくフィットし、従来の一般的な円形状ではないので左右への回転ズレやブレがほぼ無く、メインの素材もカーボンなので軽い。費用をかけてまでリールシートの開発まではなかなか、難しいですがさすがのゼナック。

たしかにこれだとミュートスやトビゾーなど快適なのかもしれない。

ぶれない。握りやすい。ずれない。痛くない。フィットする。

インクルードとガホウジンのリールシート

ロッドバランス

今となってはもう慣れてしまったのですが、ガホウジンはロッドバランスがお世辞にも良いとは言えません。

ガホウジンのグリップエンド

ガホウジンのグリップエンド

ゼナックで別途バランサーを付けてもらう人がいるくらい、デフォルトでは結構な先重りを感じます。80パラボリックはそこまでではありませんが、92パラボリックのようにロングレングスになると結構、慣れるのに苦労します。

インクルードのグリップエンド

インクルードのグリップエンド

これも予想以上に見事でした。

メタルリングがロッドバランサーとしての役目となり、ガホウジンで感じていた先重りが軽減され、リールをセットするとさらにバランスがとても良くなりました。

昨今のロッドと比べるとガホウジンは重めの部類に入りますが、インクルードでは持った瞬間から分かるくらい軽くなりました。

フックキーパー

折りたたみ式のフックキーバーも標準で付いています。ガホウジン(限定Jaffaのみ)では富士工業のフックキーパーが付いてきましたが、たまにラインが絡むことがありますので標準のフックキーパーはどうなのかまだ分かりません。

印籠継ぎから逆並継ぎへ

印籠継ぎと逆並継ぎ

私が知っている限りではゼナックは基本的にほぼ印籠継ぎですが、インクルードのエギングモデルは逆並継ぎになっています。

開発の橋本さんによると、しっかりと曲げ込むパラボリックに限っては現状で逆並継ぎがベストだったとの事です。これもガホウジンの時と比べてどのくらい差があるのか楽しみな部分です。ちなみにインクルードの他のモデルは印籠継ぎです。

実釣、ファーストインプレッション

昨年の12月に注文をし、納期は3月末。予定通り3月末に届きましたが、タイミングが合わず使えずに3週間経ってしまいました。やっと実釣で使ってきました。今回はいつものサーフではなく、久々に入る西湘ゴロタ浜です。珍しくエギング日和。

ガホウジン パラボリックとの違い

一投目からすぐに違いを感じます。ガホウジン パラボリックとは全く違います。 まず、軽いの一言に尽きます。ガホウジンの場合、ノーバランサーだとかなりの先重りを感じていましたが、インクルードは軽さ、ロッドバランスなど負担に感じる事はありませんでした。

今回、天候も良くサーフでは使っていないのでいつもの感覚とは違いますが、レングスも長すぎず、短すぎず、絶妙でした。

軽く、粘る

今回、私は2モデルある内の強い方のIS82-M4を購入しました。スペック的にも上記で書いた通り80パラボリックに近いと思っていましたが、実際に使ってみると、この点も全く違いました。

あくまでも個人的な感想になりますが、ガホウジン 80パラボリックと比べて柔らかいです。柔らかいからと言ってライトで弱いのではなく、粘りが凄いです。ティップ側が高弾性バッド側が中弾性との事ですが、ティップの収束も早く、キャスト時やしゃくっていても、だるさはありません。

IS82-M4でこの印象ですから、IS83-M3はかなり柔らかいと想像できます。それはそれでちょっと興味が湧きます。

墨付けはキロアップ

墨付けは嬉しい事にキロアップで、私視点ではロッドも美しく満月に弧を描いていました。

シャローエリアの海藻の上をリトリーブで狙い、微かに重くなるアタリでしたがもちろん感度も問題ありません。パラボリックなので無理に寄せなくても、耐えていれば自然と寄ってきます。

ヒットエギはエギ王K シャーロー。最近、マイブームのシャロータイプを使ったリトリーブのエギングです。いつもはスーパーシャローを使うのですが、今回は遠浅ゴロタ浜なので少しでも飛距離が欲しくてシャロータイプにしました。

巻きのエギングはアタリが来る瞬間がたまりません!

エギ王 SERCHでツツイカ

久々にこのイカも追加。

RG10の感想

ガイドリング径が僅かに大きくなった恩恵はあるようで、以前よりも抜けが良くなった印象でした。夜だったのであまり確認は出来ませんでしたが、さらに高足となったバッドガイドでほぼ、ラインのばたつきによる収束が済んでいるようで、あとは一直線に抜けていました。

径が大きくなったせいか、ラインもガホウジンの時より通しやすく感じました。ガホウジンには糸通しが付いてきてましたが一回も使ったことがありません。

ティップガイド等のライン絡みもありませんでした

ヘキサンゴンリールシートの感想

これを使ってしまうと、普通の円形状のリールシートが使えなくなるのではと思うくらい、快適そのものでした。途中で友人のガホウジンを投げさせてもらいましたが、今まで当たり前のように使ってきたロッドなのに違和感が凄かったです。

結果、ヘキサゴン形状は握りやすく疲れにくい、安定していると言うのが感想です。懸念していたダブルナットでは無くなった点ですが、リールシートの緩みも全く起きず、締め直しは一度もありませんでした

ちなみにフックキーパーの引っ掛かりもありませんでした。

今度はボトム付近でのアタリを取り、さらに追加。

ゼナックの良さを知っている友人と行く事も出来て、最高の墨付けになりました。

唯一の不満

あえて唯一の不満を挙げるとすれば、ロッドネームが上部に印刷されているのでロッドと一緒に写真を撮る際、RG10ガイドを地面、真下に立てて置く形になり、チタンフレームとはいえ、傷や変形の恐れ、安定感がゼロで宜しくありません。

記念の墨付けだったので一緒に撮りましたが、今後は分かりません。(加えてゴロタ浜なのでガイドの下にタオルを敷きました)

ガホウジンはネームが側面だったので上手く撮りやすかったんですけどね。

最後に

ガホウジンから本当に進化を感じる最高の一言でです。

ゼナックの公式動画です。

今までのメインロッド、ガホウジン パラボリックJaffa TZはジャッファオレンジが映えて好きなロッドですが、インクルードを持ち出す事が多くなってしまいそうです。

本日のタックル

  • ロッド:ゼナック インクルード IS82-M4
  • リール:シマノ ステラ C3000MHG
  • ライン:アバニ ジギング10×10 マックスパワーPE X8 0.6号
  • リーダー:シーガー グランドマックス FX 2号
  • エギ:エギ王K 3.5号 シャロー(金アジ)、エギ王 SERCH 3.5号(ワイルドハウル)