昨年、テンリュウ スピードスティック用の技徳ハンドルを購入しましたが、Nアダプターを購入しない限り、基本的にはスピードスティックでしか使用できません。
最近ではブランクスを購入して組み上げたり、リビルドしたロッドを主に使っているのでスピードスティック用技徳ハンドルの使用頻度は少ないです。そんな理由から調べることも少なくなり、2022年の今年も技徳ハンドルの別タイプが限定販売されているとは全く気付きませんでした…。
チャンピオンフェルール対応にしたい
今回長年、着手したかった個人的に永遠の名竿、ZEALのプッシュウォーターをついにリビルド!やっぱり、レジオングリップやチャッカーグリップではなく、どうしてもオリジナルでも採用されていたフジグリップで使いたい!
プッシュウォーターと言ったらやっぱり、カオリモデルの白!ですが、今回はあえて真逆の黒にしました。ミュートスのようなピアノブラックではなく、プレジールアンサーと同じく、カーボンの模様が透けるようにステインブラックで、しごき塗装です。
ブラッカート&エクスセンスDCの漆黒コンビのようにプッシュウォーター&技徳ハンドルも漆黒コンビにしようと決断。
2022年限定ストレートタイプを購入
技術と道徳
2022年のストレートタイプは何度も購入しようと思ったり、やめたりを繰り返していましたが念願のプッシュウォーターをリビルドしたことにより、決心がつき、購入しました。
スピードスティック用はコルクハンドルしか選べませんでしたので、今回はブランクスと同色にしたかった事もあり、ラバータイプを選びました。ナットタイプが小さい方は完売なので今回も大きい方のナットになりました。限定生産品ですが、在庫が残っていたのでなんとか間に合いました。
スキップ&スクリュー
スキップは形状がくぼんだような感じになっており、スクリューには技徳の文字が彫ってあります。かっこいい!
重量の違い
所有のスピードスティック用との比較になります。ナットはどちらもラージタイプです。
ベントタイプのコルクは約93g
今回のストレート(Nアダプター改造パーツ装着済)は約146g
重量だけで見ると割と差がありますが、ベントタイプのコルクはグリップが短い上にアダプターの重量もプラスされ、コルクの軽量感がゆえにハンドルを持っただけでは先重りを多少感じます。
昨年、購入時に感じた持ち重りの理由はこれだと思います。
今年、初めにフジグリップの復刻現代版、技徳カーボンキャスティングハンドルが発売されるニュースがありました。時既に遅し私はノーチェックだったので、この情報を知った時には既に予約が始まっており、コルクグリップのモデルが残っていたくらいで[…]
逆にストレートタイプではグリップがベントタイプよりは長くなり、ラバーの重さも加わります。その点から重心がベントタイプとは異なり、かなり手前に来るので重量だけで見ると重そうに感じますが、握った感触ではバランスが良く、とても良い感じです。
ラバー素材がとても良い
ラバーもただのゴムでは無く、凸凹とした織物のような模様になっており、見た目もシックでオシャレ、握った感触も気持ちが良いです。シマノのヘラ竿に使われているしっとり綾織握りみたいな印象です。私はへらもやりますが、この握りが好きです。
テーパーデザインと適度に太さもあり、手に吸い付くようにベストフィットです。フジグリップといったらベントタイプでしょう!と思っていましたが、ストレートタイプも想像以上に良い感じです。
ナット形状の違い
テンリュウ スピードスティック専用の技徳ハンドルと富士工業オリジナルの技徳ハンドルではナット形状のみが異なります。
左がスピードスティック専用技徳ハンドル、右が富士工業 技徳ハンドル(後述のパーツ装着済)です。簡単にいうと切り込みの有無です。
スピードスティック専用技徳ハンドルはスピードスティック用のアダプターに加えて、Nアダプターも使用できますが、富士工業オリジナルの技徳ハンドルはNアダプターのみでスピードスティック用のアダプターは使用することができません。(メーカー推奨)
この点からスピードスティック用の方が汎用性はあるのですが、チャンピオンフェルールで使用できるようにして何か不具合が出た時にスピードスティックが使えなくなってしまうのが心配だったので今回、改造用として新たに専用の技徳ハンドルを新たに購入した形になります。
パーツを交換する
チャンピオンフェルールに対応させる場合、チャンピオンフェルール対応パーツを購入したり、改造する方法がありますが、私は富士公認ロッドビルダーでもあり老舗ショップでもあるうらしま堂さんが発信されている方法で行いました。
その際、分からない事を色々と伺ったり、友人の昔話をしたりしましたが、とても分かりやすく恐縮するほどご丁寧な対応で改めて、素晴らしいショップだと思いました。
用意する交換パーツ
必要なものはNアダプター9mmとワインディングチェック wchの10mmです。作業をするのにノコギリと棒やすりも必要です。
リューターをついに購入
昔からまっすぐ切るなどの動作がどうも苦手分野で1回目のNアダプターの縦割りにかなり難儀しまして…。前から欲しいなとは思っていたリューターを購入して縦割りの再チャレンジをしました。
Nアダプターの素材的にも切る動作の時に発生する熱で切ったカスがくっつきやすかったのもありますが、リューターを使用してなんとか無事に縦割りを完了しました。
今回のような軽作業においてはペンタイプの方が重量も軽く、作業し易いのは分かっていた上でどちらを買おうかかなり迷いました。今後何かあった時のために大は小を兼ねる?のか分かりませんが、大きい方を選びました。
ただ、やっぱり重いので長時間細かい作業をすると手に負担がきます。ペンタイプの方が良かったのかなとも思いました。
コンクエストDCとセット
自分にしか見えない自己満足ですが、ちらっと見えるワインディングチェックの色がなかなかカッコ良いです!
ハンドルは限定生産ですが、ゴムリングやスキップ&スクリューといった交換パーツは継続して生産されるらしいので、昔のフジグリップのようにパーツ難民には現時点ではなりにくいかと思います。
ただ、いつ終了するか不安なので、私はNアダプターとゴムリングの予備は購入済みです。